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正木流萬力鎖術

 正木流萬力鎖術は、美濃大垣藩士 正木太郎太夫利充が宝暦年間(18世紀中葉)に創始した武術です。
 全長二尺三寸(鎖の両端に短冊状の分銅をつけたもの付けたもの)の萬力鎖を使います。その技法は、鎖を打ち振る「表居合」と鎖を敵に搦め、投げをうつ技法により成り立つ「裏居合」より構成されています。表居合・裏居合を合わせて300種を超える技法が伝承されてます。

 その発想の経緯には二説あり、ひとつは大垣候が江戸城大手門の警備を仰せつかった折に痴れ者が出たときの「対応策」として考案(撃剣叢談)とあり、もうひとつは護身の法として秋葉権現に祈念参詣し満願の日、秋葉権現の霊夢を得て「用鎖法(くさりをもちいるのほう)」を考案(芸術武功論)したとあります。

正木太郎太夫利充
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正木太郎太夫利充
流祖 正木利充像

正木流萬力鎖
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正木流萬力鎖
正木流萬力鎖